根拠のない表示のWEBサイトに景品表示法違反で措置命令


ホームページの表現の中に、「業界ナンバーワン」「技術力日本一」「年間実績10万件以上」「お客様満足度93%」「テレビに出た」などと根拠のない表示を掲載していた株式会社ARS(東京都台東区)とその関連会社「リュウセン」(住所同じ)の2社は、景品表示法違反で措置命令を受けました。
2社とありますが、実態は、一人の社長が、複数の会社を経営。

この会社は、「害虫駆除」や「電気工事」「水回り修理」「ガラスの修理」「パソコン修理」など複数の比較サイトを作成していました。このサイトの中で、自社の関連する事業に「業界ナンバーワン」など、「ウソ」「根拠のない表示」をし、「拠点が1000ヶ所」など「大きく見せる」表示をして、さらに取引先には、大企業や行政機関の名を連ねて、あたかも取引があるように見せかけていた。これを消費者を惑わしていると、行政に指摘された。つまり自社に都合のいい比較サイトを作って、過大な広告、ウソの表示、実態のない広告を行っていたもの。

手口は、害虫駆除の業務を行いながら、別会社として、WEBサイトの会社を作って、別会社だから構わないだろうなどと都合よく解釈して、自作自演で、自社の害虫駆除が日本一であると虚偽の比較、無根拠の表示をWEBに表示したというもの。

WEBサイトは、日本だけで、何億ものサイトがあるように思えるが、見られていないようで、しっかり見られている。
WEBの制作現場では、「日本一の技術」など、つい、やってしまいそうな表現だが、一般のお客さんは何が日本一かわかるわけもなく、クレームを付けることはないだろうが、実際は、競合の同業者が、チェックしていて、「おかしいだろ」ってことを、行政にチクって発覚するものです。

WEBデザイナーや、WEBエンジニアは、クライアントさんから、「支店の数を水増しして記載して欲しい」とか、「ヤラセの比較サイトを作って欲しい」とか、どうせバレないからなどという依頼には、この現実を説明して、頭を冷やしてもらう必要があります。


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